流れる粉

展示されているこの粉は、振ってみるとまるで水のような滑らかな動きを見せます。この粉は、粒子の表面をさらに小さい粒子で覆うことでできた複合粒子から構成されています。このために摩擦力が非常に小さくなり、粉の塊になろうとする力(凝集力)が弱まることで、水のように流れる粉ができるのです。 

 展示されているこの粉は、振ってみるとまるで水のような滑らかな動きを見せます。小麦粉などではこうはいきません。この粉は、粒子の表面をさらに小さい粒子で覆うことでできた複合粒子から構成されています。表面が小さな粒子で覆われると、元よりも粒子同士の接触面積が小さくなるため、摩擦力は非常に小さくなります。これによって、粉の塊になろうとする力(凝集力)が弱まることで、水のように流れる粉ができるのです。 


参考文献 

[1] KAKEN, 「微粒子分散系のレオロジーコントロール」,  

[2] 「流れる粉」, http://www.math.s.chiba-u.ac.jp/~nagisa/html/sp06.pdf, 2021-6-4閲覧 

 ※千葉大の名誉教授である大坪泰文先生による流れる粉のpdfです。